復活の日

仕事から帰って朝刊を読んでびっくり。


小松左京氏、亡くなられたんだ。


SF好きの母親と青春真っ盛りの娘(あこちん)で見に行ったなぁ、角川映画


ストーリーが、これでもかって言うくらい
それまでのSFと違って ドラマチックで

「お願いです、助けてください。」の連続で


主人公の南極観測隊の吉住が、もしかしたら廃人になったのかしらって
すごく何とも言えないひとりぼっち感に襲われたのが、原作のイメージ。


吉住に扮したのは、その当時 今の石川遼くんくらい大人気だった
草刈正雄さん。


歩いて、歩いて、歩いて、歩いて
どんどん話す相手もいなくなり 
話すことも忘れ
歩き方もおぼつかなくなって 辿りついた恋人の待つ地で
(原作の恋人は金髪なんだけど 映画はオリビア・ハッシーさんなので
黒髪で MM88で失った日本の恋人の「髪の色と一緒だ。」というシーンが泣ける)


「ヨシズミ!!」って両手を広げて走って迎えられた時の
ほんの一瞬の目の輝きが、


原作にない救いと受け止めた当時の私。



子育てがひと段落で久々に映画を見た母親が
感動のあまり
「ニュース見ようかしらね。」と。


時代背景が違いすぎます、今時、映画の本編以外でニュースはなし!
(その当時は、80年代でした・・・笑)


真っ赤な顔して 「嫌だ、ニュースなんか流れないって。」と
そそくさと映画館を出る娘。


あとから喫茶店で紅茶飲みながら
もう一度見たかったので ああ云ったと言われ・・・・


素直じゃないなー。
言ってくれれば 見たよ、私だってもう一度、って。


まだまだ良かりし時代というか
平気で入れ変えなしで2度見できちゃう環境でしたよ、都会でも。



まったくもって 追悼にも何にもならない駄文ですが・・・


愛すべきロマンチストSF作家の小松左京
ご冥福を心からお祈りいたします。