御伽噺 開港記念日編

仕方ない。

選挙したところで変化は望めない。
というか投票に来る人がいてくれるのか甚だ疑問だ。


こんな日が来るとは思いもしなかった。
議員になれば安泰。なんにもしないで 自分のことだけ考え
選挙が近くなると決まって声を嗄らして嘘をぶちまける。
それでいいのだと思っていたし またそれが通る世界だった。


しかしあの2011年の○月以降、世界が一変した。
まさかあんな熱い力を持った活動の波が起こるとは誰が想像し得たか?


最初は、「はぁ、言っとけ馬鹿野郎!」くらいの思いで高みの見物と決め込んでいた。
ところが、あっという間にこの国の政治と名の付くものの足もとが一掃される事態に。
粛々と続けられてきた「先生」たちの生活の場は 嘘のように失われた。


もうこの国の人々は私たちを見てはいない。
みんな自分が主体になってこの国を動かし始めている。
諸外国もこの状況を認め手をつなごうとしているじゃないか。
私たちの時にはあんなに冷たい態度だったのに。


なによりも国民一人一人が、輝く瞳で嬉々として
「国民」であることを満喫しているではないか。
自分たちで国を守り 自分たちで国を育てているじゃないか。



こんなことなら ホテルでのんきに総選挙に日取りとか話し合ってるんじゃなかった。
避難所にいって会議する方が賢明だった。
もっともそんなことしても 時すでに遅くパフォーマンスとしかとられなかったか。


今のうちに私も議員バッチを外し
一国民として あの大きなうねりの中に身を投じてみようか。
出来るだろうか、心も身体もすっかり鈍ってしまっているが・・・


はぁ、そうか。
今日はちょうど横浜の開港記念日か。伸びた髪をバッサリ切って
新しい時代の文明開化の波に乗るべき時が来たということか・・・